RSCN9502
 

シティーサイクル/ママチャリで
(変速機能のないシングルギア・タイプ)
後輪が回ると「ガラガラガラ〜」と乾いた音が鳴る状態…

気になりだすとかなり不快ですね。
この原因は後輪の軸内部のグリス(粘土の高い油)が
流れ出てなくなった状態です。

その内部には
「ベアリング(鉄球)」と
その受け皿になる「ワン」、
そのベアリングを適正な圧力で押さえる
「玉押し=上記写真の指でつまんでる部品」
があります。

通常この内部の粘土の高い油は
簡単に流れ出ることはありませんが、
車輪のガタつきにより内部に隙間ができたり、
雨ざらし期間が長い場合、
また、556などの薄いスプレー油を吹き付けることにより
流れ出ることがあります。

完全に流れ出ると
上記の「ベアリング(鉄球)」「ワン」「玉押し」
が錆び、削れ、隙間ができることによって
ガラガラと音がなります。

修理方法としては
まず車輪を外してから、
軸内部を分解し、グリスをたっぷり補充すると
この音なりは解消されます。

ただし…
「ベアリング(鉄球)」「ワン」「玉押し」の
傷みがひどい(摩擦による削れ)場合は
それぞれ部品交換しないと完全に治りません。

この油ぎれは主に右側(ギアの歯がある方です)
に多く、ブレーキ本体に覆われている左側はそうでもない
場合がほとんどです。

もちろんこの修理を行う場合はどうであれ
新しいグリスを左右ともに補充し、
車輪がスムースに回転するよう、
ベアリングの圧調整を慎重に行います。

最後に…
このガラガラ状態を放置しておくと
最悪の場合、修理不可となり
車輪まるごと交換になる場合もありますので
早めに修理された方が無難です。

また、ひつこいようですが、
音が鳴り始めたからといって
薄いスプレー油を吹き付けないようにしましょう。
悪化してしまいますので。