自転車に乗る以上、振動でネジはゆるみます。
(使用しなくても、無回転で緩む初期緩みなどもあり)
ネジが緩むと隙間ができ、
乗り続けるうちに、ネジ、部品が削れて消耗します。
イヤな音鳴りの原因にもなります。
放置していると、ネジ、部品が破損・脱落し、
高額な修理代がかかったり、
場合によっては修理できずに廃車になることも。
また、部品の脱落により、事故を招き、
怪我では済まない危険性もはらみます。
やはりネジが緩むと、いいことは一つもないですね…
自転車を安全・快適に、長持ちさせる意味でも、
年に一度の全体点検・調整は必要です。
以下、シティーサイクル(ママチャリ)において
緩みやすいネジの箇所と自覚症状を挙げてみます。
①カゴ
グラグラ、位置が左右に動いている。
②ヘッドパーツ〜ロックナット
振動、ブレーキをかけるたびにハンドルが「ガクガク」する
③ダイナモライト(タイヤに摩擦して点灯するタイプ)
レバーを操作してもライトがつかない、摩擦音が醜い
レバーを足で倒す方は要注意です。
④チェーンカバー(ハーフタイプ)
振動のたびに「カタカタ」と音が鳴る
⑤後輪リング錠
かぎをかける時に本体位置がずれる
微妙にストレスを感じますね…
⑥前輪ブレーキパッド
自覚症状がないまま、急に脱落して
ブレーキが効かなくなる危険性もあり。
⑦サドル(いす)
「ミシミシ〜キシキシ」音が鳴る
イスが前・後に動く、下がってくる
⑧後輪固定ハブナット
ひどい緩みだと「ガタガタ」音が鳴り、
ハブ軸と内部、変速機能にも悪影響を与えます。
⑨BB(ボトムブラケット)左ロックリング
ペダルシャフトと連結するフレーム部の
いわば自転車の心臓部。
ペダルを回すと「ガクガク」する。
放置すると高額の修理代がかかる箇所です。
*ネジの締め付けはその箇所に応じた
トルク管理(締め付け力)が必要です。
ただ単にきつく締めれば良いものではありません。
締めすぎてもネジは緩みますし、破損することもあります。