上の写真は一般的なシティーサイクル
(ママチャリ)の変速がないシングル用
ローラー・チェーンで、上は消耗品、下は新品です。
下の写真はチェーンの1コマ(2リンク)という
単位を示すものです。
消耗品、新品をそれぞれ同じコマ数で
全体の長さを比べると、
一目瞭然、消耗品はおよそ1コマ(2リンク)分
伸びて=(磨耗した分長くなる)いました。
これだけ伸びるとギアからチェーンが
頻繁に外れます。
たとえチェーンが外れなくても、
たるんでいるので、こぐたびにチェーンが
チェーンケースに当たり、カタカタと気になる音がします。
そして確実に進まない、しんどい自転車になっています…
ママチャリのシングル用チェーンはある程度の伸びは
張り調整だけで修理することが可能ですが、
1コマ分も伸びれば、調整は不可能で
チェーン全体の交換が必要となります。
使用環境やメンテナンス頻度によりますが
チェーンの寿命は一般的に3000〜5000kmと言われます。
毎日往復10km走れば1〜2年で交換ということです。
またチェーンはおよそ1%以上伸びると
交換が必要になるということで…
上の写真の2つを測定してみると
消耗品は136cm、新品の全長が133cm、
+3cmで約2%の伸びです。
かなりの消耗度でした。
チェーンは定期的に油をさし、
必要によっては張りの調整を行うと
快適に走れますし、長持ちします。
スポーツ系などの多段(6~11段の変速)ギアであれば
チェーンの厚みが薄くなり華奢な分、消耗は早いので
(0.75%以上の伸びで要交換です)
こまめなメンテナンスが必要となります。