車いすの大きな車輪(駆動輪・主輪)は
主にスポークタイプとカーボンタイプがあり、
一般的な車いすのほとんどは自転車と同じ
スポーク(数十本のはりがね)タイプです。
スポークタイプの車いすの車輪を
回した時、グネグネとゆがんでいたら、
スポークが外れている場合が多いです。
上の写真の3本のスポークのうち
下2本が実際に外れていたものです。
一番上は外れる前の良品です。
外れていたものは
良品の先端にある折れ曲がり部「スポークの首」が
折れてありません。
「スポークの首」は車輪中心にある車軸部(ハブ)の
スポークをたばねる(フランジ)部分に
ひっかけて固定するため、弱い部分でもあります。
車輪が回転すると
スポークは引っ張られたり、縮んだりして
絶えず力が加わる部分であるからです。
それゆえ、タイヤの空気が少ない状態で
段差やガタガタ道などを走行し続けたり、
経年劣化などの金属疲労にによりスポークが折れます。
車輪は全てのスポークの均一な張力によって
縦・横振れのない「ゆがみがない車輪」
として成りたっていますから、
一本でも折れて外れたり、
張力が緩むとバランスが崩れて
グネグネとゆがんでしまいます。
ひどいときには真っすぐ走らなかったり、
フレームの一部にタイヤが摩擦したり、
駐車ブレーキにも悪影響を及ぼします。
また、そのまま放置し使用し続けると
外れたスポークが絡んで危険ですし、
次々と他のスポークが折れ、さらにゆがみ、
車輪まるごと交換になる場合も。
これは自転車も同じです。
やはり定期的な点検も必要ですね。
当店では外れたスポークの交換と
ゆがみの調整もいたしております。