職業柄、休日でも
街を走る自転車の異音が気になります。

実際の音源をアップしたいところですが、
ここでは私の耳で感じ取った異音表現にて
なじみの異音を⑥つ解説させていただきます…

①「カタカタ〜カタカタ〜」
ペダルを漕ぐごとにリズミカルな金属音…
これはチェーンが消耗し伸びてしまい、
チェーンがチェーンケースに当たっている異音。
チェーンケースの固定ネジが外れている場合もあります。

②「カタ… カタ……カタ…」
段差、悪路などでの振動が車体に加わるごとに
不定期になる金属音…
どろよけを固定するネジが外れているか
緩んでいるか、
どろよけとステーが小刻みに当たる異音。
他では
前かごの破損やネジの緩みなど。

③「ギュルギュル〜ギュルギュル〜」
ペダルを漕ぐごとにニブイ金属音…
チェーンの油切れ、
まっ茶色に錆びて乾ききったチェーンは
削れて伸び、さらにギアの歯も削ります。
チェーン外れや、歯飛び(漕いだときガクッと滑る)
を招きます。

④「スッ、スッ、スッ、スッ…」
ペダルを止めても、車輪が動いてる間は
鳴り続ける乾いた摩擦音…
最も多いパターンとしては
前かごのカバーの底がタイヤに当たって摩擦する異音。
他では
どろよけやドレスガードがタイヤに当たるケースなども。

⑤「ガラガラガラ〜ガラガラガラ〜」
ペダルを止めても、車輪が動いてる間は
鳴り続ける乾いた金属音…
後輪ハブ(ベアリング部)のグリス切れ
詳しくはこちらをご欄ください

⑥「キィ〜ッ」、「ギ、ギ、ギュウ」
ブレーキ(主に後ろ)を握った時の
甲高い異音、鈍い異音。
前者の音の場合(バンドブレーキ)は
ブレーキパッドの劣化が主な原因で
基本的には修理での改善は不可(本体交換は可)です。
ブレーキの効きに悪影響がなければ
この甲高い音は嫌味のない「ベル」代わりとして有効かも…
後者の音の場合(ローラーブレーキ)は
専用のグリス切れが原因で
それを補充することでほとんどは改善されます。
放置すると内部の金属部品が摩耗し
壊れますので、ご注意を。

以上、
思わず「なおしましょうか?」と声をかけたくなる
街で気になる明確な異音たちです。
他にもいろんな異音があり、
その原因も様々です。

高級なスポーツ車など
乗車する本人にしかわからない
わずかな異音、違和感を感じて
気になることもあるでしょう。

異音はパーツ同士が接触し
互いに消耗しあっている(通常使用以上に)
ということですから
そのまま使用し続けると寿命を縮めますし、
抵抗となりエネルギー・ロスに繋がります。
快適に走れないということです。

それ故、異音がしたら早めの
対処をおすすめします。
異音を未然に防ぐ定期点検も大切ですね。