外見からは決して見えない、
地味な存在ながらも
チューブを保護する重要パーツの一つ、
「リムバンド」

一般的なシティーサイクル・ママチャリ、車いすの
空気を入れる、チューブ入りの車輪には

下の写真のように、
車輪外周(リム)タイヤ側の内部に
出っ張った金属ネジ(ニップル)がたくさんあります。
このネジはたくさんの針金(スポーク)を固定しています。

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タイヤ内部のチューブがこの金属ネジ頭に
直接触れ、裂けてパンクしないようにするための
保護材が「リムバンド」です。
(主にゴム製で輪っか状)
写真では黒いリムバンドが途中で切れていますね。

それ故、「リムバンド」が
切れたり、一部が偏ったり、破れたりすると
パンクすることになります。

*ロードバイク、MTB等、スポーツ系の車輪は
「ダブウォール」と呼ばれ、
ニップルの上にもう一層の空間があり、
チューブが当たる面にニップルを通すためのホールが並びます。
そのホールからチューブを保護するため、
これもまた、リムバンド(強度の高いプラスチック〜ポリウレタン系の素材が多い)
が装着されています。

「リムバンド」が傷む原因は経年劣化ですが、
(ニップルの隙間から雨水が侵入することで傷むケースもあり)
空気が少ない状態で乗車していると
ヨレたり、伸びたりして寿命を早めます。

パンク修理、タイヤ・チューブ交換時には
「リムバンド」全体のチェックは必須で、
傷み具合によっては交換しないといけません。